自由民主党の誕生 「戦後保守」はいかに生まれたか 福冨健一 著

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自民党誕生の「歴史の空白」を埋める歴史書
「自由民主党とは何か」
「なぜ国民道義の確立、福祉社会の建設、憲法改正を党綱領に掲げたのか」
これまで、自民党立党の経緯については、政局や権力闘争劇を描く評論や小説が一般であった。これに対し本書は、党の政策立案に長年携わった著者が、政局に加え自民党の基礎資料から自民党誕生の経緯や綱領、党則の持つ含意、思想的系譜を解説している。そのため本書の最大の特徴は、自民党誕生の「歴史の空白」を埋める試み・歴史書になっている点にある。その過程で、「政党をどのように見たらよいか」という実践的な視点も示している。

自民党は、明治以降の保守政党を引き継いだ政党
保守合同に邁進した鳩山一郎、岸信介、三木武吉、石橋湛山などが、戦前、政党を解散し大政翼賛会に走ったことへの痛切な反省や、戦後、日本の美風が壊れることへの危機感などを背景に保守合同に邁進した姿を紹介する。
その中で、戦後の民主主義は、連合国によって「与えられた制度」であるとする通説に対し、そうではなく明治以降の自由民権運動や保守政党の歴史、思想的基盤や葛藤の上に築かれたことを明らかにしている。自民党は、明治以降の保守政党の歴史を継承した政党なのである。
同時に、政党の憲法と言われる党の進むべき方向を決める「党綱領」、党の機構や意思決定過程を決める「党則」を紹介し、自民党はどのような国・政党を目指して結成した政党なのかを当時の議論を再現し、解説する。
本書によって、自民党が深い歴史的使命や思想的葛藤の上に築かれた政党であることを知ることになろう。

●書誌データ:初版刊行日2026/3/10 判型四六判 ページ数280ページ

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